古川光弘先生インタビュー 

 

 

私たちは、5月30日に兵庫県の小学校教諭の古川先生にインタビューをさせていただきました。

 

 

 

Q,なぜ教師になられたのですか

 

A,まず1つは、あんまり事務的な仕事はしたくなかった。

教師は子ども相手だから毎日変化があっておもしろそうだった。

小学校の6年生の時の担任が自分にとってあまりいい先生ではなかった。

(簡単に言うとひいきする先生。同じようにやっているのに、自分だけ怒られて、廊下に放り出されたりして、なんで俺だけ?と子ども心に思っていたし今もその場面が印象に残っている。熱心で、悪い先生ではなかった。)

その先生が反面教師だったのもあって、自分だったらあんな教師になりたくないという気持ちもあって、なったというのが2つ目。

どっちかといえば毎日変化のある仕事のほうがやりがいがあるなと思った。

「熱中時代」というドラマを見て、教師というしごとはいい仕事だなあと思った。

子どもの人生に踏み込んでいける、心に入っていける

このドラマの影響もあります。

大きくその3点かな。

 

 

Q,生涯のテーマに『子どもの心をどうつかむか』とありましたが、日々どのように子どもたちと向き合われているのですか。

 

A,これがまた難しいんですよねえ。

簡単にいえば全員が先生に自分はひいきされてるなっていう風に思えたらいいなぁと思

っています。

だから、1日にノルマとしてどの子にも10回名前を呼ぶということをしている。

それができない日も多いんやけれども、しようとして頑張っていますね。

子どもたちには言っていないけど、自分では心がけている。

なかなか難しいので、それをカバーするために、自分は子どもたちに毎日日記を書かせ

ているんですよ。

 もし話ができなくても文でやったら話ができるじゃないですか。

 そんなことで、コミュニケーションをとるようには、してますねえ。

 簡単にいえば、「先生が私のこと僕のことをかわいがってくれてる」とどの子も思えるよ

うにもっていきたいなと思っているけど、そこまでなかなかうまくいかないんですよ。

 

 

Q,『サークルやまびこ』ではどのような活動をされているのですか。

 

A, 教師になって4年目の頃仲間と一緒にサークルやまびこを立ち上げ、約20年になります。研究などをする時、人間の心は弱いから自分一人だとくじけてしまいます。だけど仲間と一緒にすると一人じゃできないこともやれるんです。

活動内容としては、週に一回集まって、学級通信やレポートなどを見せ合ったり、お互いに情報交換をし合ったりを、17年間毎週続けていました。はじめは2人での活動だったけど、各地から友達を呼んだりして仲間が増えていきました。各地からも一緒に活動したいという申し出もきていて、最近では、自分たちの中だけで終わるのではなく、外向けに情報を配信したりして、講座を開いたりしています。 

研究会がある時にはみんなで参加したり、お互い切磋琢磨しながら学んでいます

一番の発展の契機はサークルやまびこのメンバーで明治図書の本を出してみませんかという企画に出してみたところ、採用され本を出すことになったことです。

 

 

Q, 先生の原動力はなんですか。

 

A,自分が伸びたいということ。少しでも教育技術を知りたい、良い授業に触れたい、良い人と出会いたい、少しでも成長したいということです。現状に満足することは、何年たってもありません。学びに行く原動力は、少しでも自分が成長したいそれにつきます。

 

 

Q,生涯が青春とはどういうことですか

 

A, いつまでも遊び心を忘れないことです

老けこまないこと。実践家に出会って思うことは、実践家は内面が若々しいですね。出会った後に、元気が出たり、やる気が出たり。

いつまでも、チャレンジ精神や、遊び心を忘れたくないです。

いくつになっても出会いを求めていくと、いろんなことが学べて楽しいです。

だから生涯が青春なのです。

 

 

 

Q,先生の夢はなんですか。

 

A, 大きな夢はありませんが、出来れば退職してからも教育に関わる仕事に就けたらいいなと思っています。

その反面、退職後ゆっくりと日本各地を旅出来たら良いなとも思っています。

日々の仕事を頑張って、60歳までしっかり勤め上げて、その後じっくり考えます。

教育の仕事はほとんどが人間関係なので、ストレスは溜まってしまいます。なので、のんびりもしたいですね。

 

 

Q,先生の考える、教師に必要なものとはなんですか。

 

A,上げていったらきりがありませんが、

明るさ行動力忍耐強さ素直さが必要だと思います。

少々のクレームには耐えなければいけませんね。

技術的な面では、授業力学級経営力がもちろん必要です。

ですが、技術的な面は、時間がたつごとに身についていきます。

自分自身がぶれないことも大切です。

 

 

Q,今までの教師生活で大変だったこと、喜びはなんですか。

 

A,大変だったことはいろいろあります。去年は大変な年でした。佐用町は去年台風9号の被害で地獄のようでした。2学期以降は、学校という呈をなしていませんでした。子どもたち、地域や保護者の心のケアやなど本当に大変でした。

学級経営上で言うと、25年目ですが1度だけ子どもたちと合わなかったな子どもたちと気持ちが通じなかったなと思うことがありました。

何をしても空回りする年でした。この年は、正直しんどかったです。

 

喜びもいっぱいありますね。たとえば、教え子が声をかけてくれることや、同窓会などに呼んでくれることなどが嬉しいです。数えきれないほどあります。

1年間終わって、無事に1年間を終えたあとなんかは、自分自身をほめてあげたくなります。無事に終えられることも嬉しいです。

 

 

 

Q 学生のうちにやっておくことはなんですか。

 

A 学生時代というこんな自由な4年間はほかにはないから、何をするにも楽しんでほしいです。自分が楽しいと思うことをどんどんしていけばいいと思います。恋もしたほうがいいと思いますよ。教師になってからの勉強は、教師になってからでもできますからね。

 

 

Q,今一番わくわくすることはなんですか。

 

A,こうやって人と会うことはわくわくしますね。この前も、山口県に講座に呼ばれていったときも新しい出会いにわくわくしましたね。わくわくすることは、人に会うことかな。特に出会ったことのない人の話を聞くのは楽しいです。

自分にはないものがあるから絶対おもしろいですね、新しい考え方に触れるというのは新鮮ですね。

 

 

 

今回のインタビューでは、ここには載せきれないほどたくさんのお話をきくことができました。

全くの初対面の私たちにも関わらず、すごく丁寧に、そして謙虚に接してくださいました。なによりも私たちと同じ目線にたってお話をしてくださったことで、私たちの緊張もほぐれ、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

 

インタビューの中で、先生の夢はなんですか?という質問をしました。

その質問に答えている先生の目はすごくキラキラしていて、とても素敵でした。

また、いまわくわくしていることは?という質問について、「人と出会うこと、新しい出会いにわくわくする」とおっしゃられ、今回のインタビューも楽しみにしていてくださったそうです。

 

そんな素敵な先生とたくさんのお話をすることができ、私たちも古川先生のような人に学びを与え、気づきを与え、人と話すことって楽しい、出会いって素晴らしいと相手に感じさせることのできる人になりたいと思いました。

私たちが教師になった時にまた古川先生とお逢いしたいです。

 

 

古川先生、インタビューにご協力頂き本当にありがとうございました。